ちゃんとした詰め替えアダプターを買えば買い足す必要なし!
登山やソロキャンプなどでバーナーストーブを使用しますが、OD缶を使用するバーナーストーブの場合OD缶は何をお使いですか?
OD缶は比較的高価ですが、その高価な理由は使用されているガスがプロパンを使っているため価格も高いんです。
寒冷地や高所など過酷な環境にでも行かない限り、安いガス缶に使われている「ブタンガス」を主成分としたガスで十分です。その場合一番コスパが良いのは「CB缶」で1缶100円や3缶で278円で売られているガスでいいんです。
CB缶なら成分にもよりますが、内容量の少ないもので1缶300~400円で売られています。中身はほとんど変わらないのにこの差はひどすぎますよね。
ではCB缶の中身をOD缶に詰め替えてしまおうということで、人気の高い「CB缶からOD缶へ詰め替えアダプター」をご紹介していきます。
目次
CB缶からOD缶へ詰め替えアダプター!カセットガスが使えて便利!
CB缶からOD缶へ詰め替えアダプターを使ってみた感想
初めての人でも安心してガスの詰め替えができる!
詰め替えアダプターの使用感などざっくりとご紹介していきます。
何度もタイトルなどで書いてますが、CB缶(カセットボンベ)からOD缶(T型缶)へ詰め買いするアダプターです。
冬以外のキャンプでは安いCB缶のブタンガスで十分なので、OD缶に詰め替えて使っています。まぁ冬でも工夫すれば使えないこともないですけどね。
あとOD缶の使い道といえばスノーピークの「ノクターン」で使っています。雰囲気を出すのにいいので自宅でも使用しています。こんな用途にプロパンガス配合のガス缶なんか使うのはもったいないです。
とにかく使い道は人それぞれですが、OD缶を使うバーナーストーブを持ってる人は「ガス詰め替えアダプター」は絶対といっていいほど持っておくとよいアイテムです。
以下ガスやノクターンについての記事があります。
OD缶側
OD缶にはねじ山があるので、アダプターの方向はすぐにわかります。
ネジ込めばしっかり固定することができるので安心です。安価なアダプターになると、ネジ山はなくて垂直に力を入れて押し込むものが多いので使いづらく不安です。
CB缶側
CB缶にはネジ山が無いので見たらすぐにわかります。
ゴムパッキンがあるので、CB缶との間に隙間なくセットすることができます。
OD缶へアダプターの取り付け
画像を見ての通りです。
バルブのツマミを時計方向に回し取り付け中にガスが出ないように閉めます。
時計方向に回すと閉まります。しっかり閉まるので安心できます。
CB缶へアダプターの取り付け
垂直に押し込めばしっかり差し込まれます。
ガスの詰め替え充填中
OD缶とCB缶を取り付けるといよいよガスを充填します。ツマミを反時計方向に回して開きます。圧力差によって上のCB缶から下のOD缶へガスの移動が始まります。
「シュー」っと音がするのでわかります。
この方法でガスを簡単に充填できます。
過去に何個か試してみましたが、ガスが漏れたり、充填が不安定だったりとやりずらい物ばかりだったのですが、この詰め替えアダプターはホント使いやすい!
価格は数ある詰め替えアダプターの中では高い方ですが、その分作りや精度も良く使いやすいのでオススメです。
最初にちょっとでも安い物とケチって使いづらく何個も買うなら、最初から「ガス詰め替えアダプター」を買うと後悔しないです。
「正確に充填したい方」や「作業が怖いと思う方」は記事の下部に説明書をテキスト化してるので参考にしてみてください。
※純正のガスを使用することを推奨されてますので、ガスの詰め替えは自己責任で。
ガス詰め替えアダプターAmazonの商品レビュー
レビュー数が多く星5評価の多いガス詰め替えアダプター!
2020年7月時点では62の評価数レビューが書かれており、星4以上が81%と異常なほど高いです。
評価からもわかるようにこのアダプターは人気があり使いやすい商品という事が理解できるかと思います。
ここでは「良いレビュー」と「悪いレビュー」を一部抜粋してご紹介いたします。
星1のレビューは星1じゃなくてもいいのでは?と思うような内容です。
色んな人がいますからね。この商品に関しては星5のレビューを参考にするとよいでしょう。
星5の良いレビュー
- 工作精度が高い良品です。ゴムパッキンの保守さえしっかりやれば(添付の説明書に方法が書かれています)永く使えて利益が累積しそうです。ガスを移し替えるモノがあるとは聞いていましたが、もっと早く買えばよかったです。これまで半端缶を2つ持参したりして無駄に重荷を背負っていたのがバカらしく思えます。
- ガスの再充填はいろいろ意見がありますが、経済的で自分は満足しています。カセットコンロのガスは100円以下で売っているので、詰め替えることでかなりメリットがあります。
- 商品自体の精度は良いです。使用に不安が残るような部分はありません。詳しい説明書付であるため、ちゃんと読めば失敗しないと思います。
- 以前 安価な物を買って色々工夫はしましたが、結局上手く行かずこちらの商品を買い求めました。値段は少し高いカナ?と思いましたが、難なく充填出来て胸のつかえが取れた感じです。長く使って元を取りたいとおもっています。
星1の悪いレビュー
- you・tubeの動画を参考にし、ガスを受けるボンベをドライアイスで冷却し、送るボンベを温かい濡れタオルで巻くとスムーズに充填出来た。(参考に新品のボンベの重量と充填を受けるボンベの重量を記録すると良い)
- 商品説明に日本製ということで安心して購入しました。しかしながら届いた商品はビニール袋に入った状態で箱もなく、説明書はA4印刷でメーカー名の記載がありません。何か問題があったとき、特にこのような商品で事故があったときに責任を取ってくれるメーカーがわかりません。
CB缶(カセットボンベ)からOD缶(T型缶)への詰め替え
購入時に付属していたマニュアルを掲載!
無駄な文字が多かったので若干変えてます。
【手順1】送り側ボンベを暖める
送り側ボンベ(家庭用カセットボンベ)をお湯(40~50度程度)に浸す等して暖めてください。これにより送り側ボンベの圧力が上昇し、受け側ボンベとの間で圧力差が生まれます。この圧力差によってガスの移動が促されます。
【手順2】詰め替えアダプターのバルブのツマミを時計方向に回し完全に閉める
【手順3】アダプターをカセットボンベ(CB缶)にセットする
アダプターをカセットボンベへ接続部に水平に置き、上から押しこむように固定します。カセットボンベを安定した台に置き、手のひらで上から水平に少し力を加えるとパチッととはまります。
※接続部には潤滑性の維持と保護のためシリコンオイルが塗布されています。長期間使用すると、オイルが剥落し接続が高くなる場合があります。この場合にはシリコンオイルを塗布するか、一時的には水滴を付ける事でも潤滑性を回復できます。
【手順4】アウトドア用OD缶をアダプターにねじ込んで固定
ねじ込みが不十分だと構造上、ガスが漏れる可能性がありますので、最後まで手早くねじ込むようにしてください。送り側ボンベ(カセットボンベ)を逆さに、受け側ボンベを通常の直立状態に配置します。
※ガスは液体の状態でガス缶の内部に存在しており、この液体を上から下へ流し込むことになります。このため送り側ボンベは必ず逆さに配置する必要があります。(液体は下から上には流れません)
【手順5】アダプターのバブルを反時計方向に開きガスの詰め替えを開始
バルブを開くと双方のボンベの間の圧力差によって上から下へ、ガスの移動が始まります。シュートいう音で移動が確認できます。
※作業途中で送り側ボンベの温度(圧力)が低下してくると移動のスピードが遅くなってきます。(音がしなくなります)この場合は「手順1」に戻り、送り側ボンベを再加熱するか、受け側ボンベを冷水などで冷却してください。
【手順6】ガスの詰め替え完了
アダプターのバルブを完全に閉じた後、送り側・受け側のボンベを取り外す。
※カセットボンベはこじるようにすると簡単に外れます。OD缶側は反時計方向に手早く回して取り外します。
※カセット缶を取り外す際には微量のガスが漏れることがありますが異常ではありません。構造上、アダプター内部に若干量の液化ガスが残留し、このガスが放出されるためです。その際、バルブを閉じていても稀にジュクジュクという音がすることがありますが、バルブの異常ではなく残留ガスの蒸発する音です。数秒~十秒で完全に蒸発し、その後は音はしなくなりますのでそのまま放置してください。
ガスの充填量に関しての注意
ガスの重鎮量は重量を計測し、重鎮作業前と作業後で比較することで正確に把握できます。それぞれのガス缶で、重鎮可能な上限量はガスボンベ側面に記載されている内容量(NET値)となります。完全にからの状態で、アウトドア用OD缶(T型缶)であれば小サイズ「110g」、中サイズ「230g」、大サイズ「470g」までガスを入れられます。
カセットボンベ(CB缶)の場合は250gまでとなりますが、これらを超えると過充填となり非常に危険です。必ず作業開始前に双方のガス缶の残留量を確認し、充填可能な分量を把握してください。(ガス缶が空の状態で事前に重量を計測しておき、缶底にマジックなどで記録しておくことをオススメします)
受け側ボンベに残留ガスがある場合にはこの量も配慮し、最終的にそれぞれのガス缶で規定されている上記の内容量(NET値)を超える事が無いように注意してください。上限容量まで満充填すると体積比で液化ガスが8割程度(ガス缶内部で2割の空間が残された状態)となり、ガス缶を振った時にサラサラと音がする状態です。
ガスボンベへの加熱に関して
送り側ボンベへの加熱はガスの移動を促すために重要ですが、必要以上の加熱は危険です。40~45度程度の汲み置きしたお湯の利用を基本としてください。火にかけている加熱中の鍋に入れたり、直火で炙る、電子レンジに入れるなどは絶対にしないでください。お湯に浸すと、シューッという音がしますが圧力の上昇によるものです。安全性には問題ありませんのでご安心ください。
OD缶やカセットボンベなど、一般的な使い捨てボンベは少なくとも1.3Mpa程度以上の耐圧性能が確保されていますが、50度でのブタンガス(カセットボンベ)の内圧は0.4Mpa弱です。50度程度であればガス缶に十分な耐圧余裕が存在しますので、安全上の問題はありません。一般的に内部の液化ガス温度が80度を超えるような状態が継続すると破裂の危険性があります。また過充填の場合にも破裂の危険がありますので絶対にしないでください。
夏場は気温が高いため、特にガスボンベを暖めなくても双方のボンベ内圧は自然に高くなっています。この場合は受け側ボンベを氷水に浸したり、冷蔵庫に入れる等、冷却して受け側の圧力を下げても効果的です。温度によって圧力をコントロールし、双方のボンベで常に圧力差(=温度差)が維持されているように工夫してください。詰め替えが進むと、送り側ボンベの高圧ガスが受け側ボンベに流入します。双方のボンベで圧力が均衡し、移動スピードが遅くなってきます。この場合は受け側(下側)ボンベを冷却するか、送り側(上側)ボンベを追加加熱してください。送り側ボンベは一気に過熱するのではなく、受け側との圧力均衡を考慮して、徐々に加熱していくと効果的です。
ガスの残量について
家庭用カセットボンベ(CB缶)からOD缶への詰め替えを行う場合、完全にガスを移そうとしてもCB缶に若干量のガスが残留してしてしまうことがあります。この場合はCB缶接続部の切り欠きを下側にし、ボンベの角度を45度にすることで残留ガスを完全に移動させることが可能です。
ガスの種類に関して
1本100円程度の低価格のガス缶の多くは、ブタンガスが主成分として販売されています。一方で高価格で販売されているガス缶(1本あたり数百円)ではブタンガスを主成分としながらもプロパンが購入され、低温時、連続使用時の燃焼性能を高める工夫がされています。プロパンが混入されているガス缶は主に「寒冷地仕様」や「パワーガス」「液化プロパン」と表示されています。
これらのプロパン配合のガス缶にブタンガス(安価なガセットボンベのガス)を充填することは全く問題ありませんが、プロパンは配合されてませんので気温の下がる冬場や連続使用を続けた場合には火力が低下することがあります。火力の低下が気になる場合はガス缶を暖めてやると圧力が上昇し火力が回復します。また、カセットボンベ(CB缶)でもプロパン配合の製品が販売されています。多少割高にはなりますが、これらの製品の中身を詰めるのも効果的です。
長く利用するために
問う商品は各部に気密保持のためゴム製のパッキン(Oリング)が利用され、潤滑のためシリコンオイルが塗布されています。主な箇所はカセットボンベとの接続部、流量バルブのツマミ内部です。使用時間が長くなると、オイルが自然に剥落し、ガス缶にハマりにくくなったり、ツマミの回転が硬くなってきます。状況に応じて注油していただくことで改善します。カセットボンベ接続部への注油はOリングの外周に沿うようにオイルを滴下し、ツマミ内部には1滴(少量)滴下すればいいです。シリコンオイル以外のオイルはゴムを侵す可能性があるため使用しないでください。